
上映前となるとフロアには30名程のお客様が待っていた、チラッと顔を見渡すと如何にも映画通な感じの方々でハリウッド映画やマーベルなどは絶対見ないだろう雰囲気を漂わせている(自分もそう思われてるかも)。
内田洋(爆破テロの重要指名手配)が死の4日前に本名桐島聡として自首して進行した癌で亡くなる実話を映画化したもの、大きなニュースにもなり指名手配の写真は誰もが一度は見覚えのある顔、その人生を知りたく足を運んだ。
実際には本人の言葉は聞けなかっのだから監督の主観によるものとは思うが本名で自首した思いは監督の意図したものと同じだったのだろうか、些か疑念は残るが桐島聡役の主演古舘寛治の演技が本人がいるが如く素晴らしいかったのは事実で良かったと思う。
上映エンドロール終了館内が明るくなった時、高齢男性が一人大きな拍手をしていた、彼は何に対しての拍手だったのだろう、分からないがひょっとして同じ時代自らも学生紛争や革命に生きた人だったのかと思いつつ映画館を後にした。